台湾奨学金・華語文奨学金の申請方法・必要書類〜受給までを詳しく解説!

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こんにちは、ニモです。

今回は、台湾留学時に利用可能な奨学金について書いていきたいと思います。

私自身、この奨学金を利用して台湾に留学生として生活していました。(というか、この奨学金が無ければ無理でした…)

なので、実際に申し込んで奨学生として奨学金を受給した身としてリアルな情報だと思います。

私自身が申し込んだ時にあまり情報がなかったので今回記事にしておきたいと思いました。これから受けようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

台湾奨学金・華語文奨学金とは?

正式には、「教育部台湾奨学金(以下、台湾奨学金)」「教育部華語文奨学金(以下、華語文奨学金)」といいます。

「台湾奨学金」は、大学若しくは大学院レベル以上の人文科学、社会科学、自然科学、芸術学科等専攻分野で留学をする予定の人が申請できる奨学金です。

「華語文奨学金」は、大学付属華語文センターの華語文研修時に利用できる奨学金となっています。

ざっくり言うと、台湾奨学金は、大学レベル以上の学術機関に正規留学する人用、華語文奨学金は、語学留学者用といった感じですね。

ちなみに、「華語文奨学金」のところにある『大学付属華語文センター』というのは、例えば、国立台湾師範大学国語教学中心のように大学に付属している語学学校のことです。

華語文奨学金を受給するには、台湾にあるどの語学学校でもいいというわけでもなく、「運営の身元や実績もある大学付属の学校で中国語を学んでね」ってことですね。

受給期間・返済義務

どちらの奨学金も給付型なので返済義務はありません。

私は日本の大学にいた時に、貸与型の奨学金を借りていたので、給付の奨学金はほんとありがたいです。

受給期間は、

華語文奨学金だと、2ヶ月以上最長1年以下

台湾奨学金だと、学部4年以下、修士課程2年以下、博士課程4年以下

となっています。

給付額はいくら?

給付額は、

▼台湾奨学金

学部:学費及び雑費:1学期40,000元以內、生活費:月額15,000元。

修士・博士課程:学費及び雑費:1学期40,000元以內。
生活費:月額20,000元。

▼華語文奨学金

月額25,000元(学費は自費)

となっています。

華語文の方は、学費は自分で払う必要があります。私が行っていた師範大学の語学学校だとコースによりますが一学期(3ヶ月)10万円前後くらいなので、一年間通うと40万円弱くらいは自腹で学費を払う必要がありました(当時の値段なのでこれを読んでいるタイミングの値段はご自身でご確認ください)

まぁ、それでも語学留学で奨学金をもらえるというのはありがたいです。

申請時期

申請時期は、私の時は、2月頭から3月の終わり頃まででした。

これは、私が申し込んだ以前も同じ時期に申請時期が当てられていたようなので、毎年だいたいこの時期だと思って良さそうです。

応募者資格・条件

応募資格は、それぞれの奨学金で以下の通りです。

▼台湾奨学金

高等学校卒業以上の学歴で、2019年9月より、台湾の大学、大学院(修士課程、博士課程)に正規生(研修生、専攻生及び聴講生等を含まない)として進学する予定のある、学業成績優秀かつ品行方正な日本人。

▼華語文奨学金

高等学校卒業以上の学歴を有する者、2019年4月1日の時点で満18歳以上の者、2019年9月より、台湾の教育部が認可した大学付属華語文センターで華語文を研修する予定のある、学業成績優秀かつ品行方正な日本人。

かなり、間口は広く設定されているので、応募するという時点では色々な人にとってチャンスがあると思います。

私がもらっていたのは華語文奨学金で以下は華語文奨学金を申請したときのものになります。台湾奨学金の方も基本的には同じなので、参考にはなると思います。

(将来、うまくいけば台湾奨学金も申し込む予定なので、受かったらそちらも書きます)

申請に必要な書類など

申請に必要な書類が結構多くて、かつ時間がかかるものもあったので早めに動くことをオススメします。

私自身、あまりこういうのは得意ではないのですが、コツとしては、申請のためのクリアファイルを買って、その中に一枚一枚集めた書類を入れていくことですね。

そして、集めるべき書類リストにチェックしていくと、「書類が集まっている実感」も感じられてモチベーション低下も防げますよ。笑

応募に必要な書類は以下の通りです。一つずつ詳しく解説していきますので、しっかり確認してください。

・奨学金申請書
・奨学金承諾書
・学習計画書
・学校の入学申請した書類
・最終学歴の全学年成績証明書
・最終学歴の卒業証明書or在学証明書
・推薦書
・パスポートのコピー
・封筒

その他、台湾奨学金の場合、語学力の証明(TOCFLのみ)のための証明書も必要です。華語文奨学金は、提出する必要はありません。

参考 

→TOCFLを台湾で受けてきたから流れ・内容・結果をシェアするよ

パスポートのコピー

私は、まず簡単に集められるものから集めていきました。

なので、簡単な物から書いていきます。

まずは、パスポートのコピー。

これは、簡単ですね。パスポートがまだない方、期限が切れている方。期限が切れそうな方は、早めに申請しましょう。

封筒

封筒も簡単です。これは、選考結果通知用のものです。

どちらの奨学金申請者も3通分必要です。

一応、型がきまっていて、「長形3号封筒」が必要です。これに392円切手を貼り、表に各自の宛名と住所等を記入しておきます。

奨学金申請書・奨学金承諾書

これも難しくありません。

公式ホームページから申請書・承諾書がそれぞれダウンロードできますので、プリントアウトして記入します。

注意点としては、

「台湾奨学金」募集ページと「華語文奨学金」のページが分かれていること。

私は、華語文奨学金を申請するにもかかわらず台湾奨学金の用紙に記入していました。

なので、申請の際はちゃんと応募する奨学金の申込み用紙なのかをチェックしておきましょう!

「台湾奨学金」募集ページ

「華語文奨学金」募集ページ

最終学歴(高校or大学)の全学年成績証明書(日本語・英語)

ここらへんから注意が必要な書類です。さらに、発行に時間がかかる場合があります。

とくに、卒業後に大学の近くではない場所で働いたり、居住している人は、取り寄せるのに時間がかかると思いますので、なるべく早く申請しておきましょう。

「全学年」の成績証明書の日本語・英語の両方が必要ですので、注意してください。

そして、一番の注意は、英文の方には「認証」が必要ということ。

これは別に詳しく書きたいので後述しますね。

最終学歴(高校or大学)の卒業証明書or在学証明書(日本語・英語)

これも成績証明書と同じで、注意しておきたい書類です。こちらも、発行に時間がかかる可能性がありますので、早めに動きましょう。

卒業している場合は、卒業証明書 or 修了証明書。

また、在住中の場合でも応募できるので、その場合は、在学証明書が必要です。

こちらも、成績証明書同様に、日本語・英語の両方が必要です。

そして、こちらも一番の注意は、英語訳文のものに「認証」が必要ということ。後述します。

学校の入学申請した書類(コピー可)

これは私自身、募集要項をみたとき謎だったのですが、台北駐日経済文化代表処に問い合わせたところ、受け入れ先の学校に提出した入学願書のコピーで大丈夫とのこと。

ちゃんと入学を希望し応募したのかを確認しているみたいです。

「奨学金もらえないと台湾留学できない…」という私みたいな人も安心してください。

この時点では、学校側に学費を払いませんので、とりあえず学校側に入学願書を送っておきましょう。

おそらくですが、上にも書いたように対象の語学学校が決まっているので台北駐日経済文化代表処と学校で入学志願者と奨学金志願者のデータは共有されていると思います。(不正に奨学金受給されないように)

なので、学校の入学願書は書いてそのコピーを奨学金申請につかったけど本当は申し込んでない、という場合はバレると思いますので、奨学金取れるかわからない人もちゃんと学校に入学志願書を送っておきましょう。

学習計画書

ここらへんからめんどくさい書類ですかね。笑

学習計画書は、「台湾奨学金」の場合、何パターンかありますが、「華語文奨学金」の場合は、1パターンのみです。

私の時は、様式は自由で、書く言語は、日本語で大丈夫でした。

書式は決まっていて、A4横書きワ-プロ(手書きでない)です。

字数は、「3,000字程度を標準とする」とあるので、そのあたりを目指して書きましょう。

学習計画書の内容は、

  • 志望する大学名
  • 台湾留学志望の理由
  • 留学中の具体的な学習計画
  • 帰国後の計画(学業、職業を含む)

を詳細に書いていきましょう。

推薦書

推薦書も人によっては、手に入れるのが難しい・時間がかかる書類だと思います。

推薦状も、様式は自由でした。

推薦者は二人必要で、それぞれ1通ずつで、計2通必要です。

言語は、原則的に中国語ですが、日本語あるいは英語限定で受け付けてくれます。

私は全然中国語ができる先生はいませんでしたので、2枚とも日本語で書いてもらいました。

推薦者の資格は、

出身校の校長または指導教授、担当の先生。
卒業して3年以上経った者は、出身校の校長、指導教授、担当の先生、職場の上司若しくは適切な者。

となっています。

私は、一人は教授に、もう一人は准教授にかいてもらいました。

それで合格したので、正直、「教授にかいてもらったから」とかではないとおもいますので、書いてくれる人を見つけれることが大事だと思います。(推測ですが)

認証とは?認証にかかる費用

上に書いた「認証」について書いておきます。

「認証」とは、各都市・エリアにある奨学金申請窓口になっている台北駐日経済文化代表処(都市によって少し名前違ったりする)にて、書類を公に認めてもらってハンコを押してもらうという行為です。

お金かかります!しかも、地味に高いです!

私の時は、一通に1600円かかりました。

それを、成績証明書(英文)、卒業証明書(英文)にしてもらいました。

そして、即日ではありませんので、奨学金の締め切りギリギリだと間に合わない…ということもありえますので、しっかりと書類提出期限から逆算して行動しておく必要があります。

私のときは、次の日にはもらえましたが、混み合っていると遅くなったりするみたいですし、郵送の場合は、もちろんその分時間がかかりますので、注意してくださいね。

奨学生決定はいつ?台湾華語文奨学金の申請から決定までの流れをシェアするよ

華語文奨学金の奨学生が決定するまでのスケジュールを書いておきたいと思います。

あくまで私のときのものなので、そこは頭に入れておいてください。

まず、応募の締め切りが329となっていました。

ただ、よく読むと331日必着とも書いてあったのですが笑、私は怖かったので29日までにはつくように送りました。

出したのは結構ギリギリでしたね。苦笑

その後、華語文奨学金の場合は、二次試験(面接)はなく書類審査のみなので、いきなり結果を待つことになります。

募集要項には、「選考結果は7月上旬に全応募者に文書で通知する」とだけあったのですが、実際には、4月19日に簡易書留で書類審査の結果が送られてきました。

その文書には、いわゆる「内定者に決定しました」「何か月分の奨学金に合格した」という旨が記されていて、「奨学生になる気があるならooとooの書類を期日までに正式に送ってね」という内容が書かれていました。

このタイミングで他の奨学金などとの兼ね合いで辞退する人もいるのかもしれませんが、私は奨学生になりたかったので、書類を期日までに提出しました。

提出の期限が、「6月15日から30日までの間に到着」という風になっていたので、少し時間があったのでうっかり忘れないようにしましょう。

提出する必要があったのは、「留学先の入学許可証の写しx1部」だけでした。

応募のときは、願書のコピーを提出しただけだったので、このタイミングで嘘ついてないってことを証明する感じですね。

その書類を期限内に到着するように送ればあとは、待つだけです。

正式に奨学生として決定した文書で通知が来たのが、7月19日でした。(ちなみに、私はその少し前にメールでも合格通知が来ていました。ですが、メールチェックをしていなかったので文書で結果を知りました。文書の方が嬉しかったです。笑)

その封筒のなかには、「華語文奨学金証明書」があるのですが、これは学校に着いて奨学生としての手続きをする上で必要になるので、無くさないようにしましょう。

ちなみに、奨学生に決定した人向けのオリエンテーション(というか、壮行会的なもの)の通知も入っています。

任意なので行けない人は、不参加にすることもできます。

受給の仕方

めでたく奨学生として選んでいただいて台湾留学を経てこの記事を書いたわけですが、台湾に到着した時点では、まだ受給は始まりません。

台湾に行ってから移民局にいって郵便局に口座を作って…などやることがあるので、その受給の流れも、また実際に奨学金の振込みが始まったら詳しく書いておきたいと思います。

参考 

>>台湾でARCを取得するために移民局に行ってきたので方法・手順をシェアするよ

困ったこと・注意点など

書類に不備があると不合格になる

募集要項にも書いてありますが、書類に不備がある状態で送ってしまうと不合格になりますので、本当に注意しながら各書類を作成・集めました。

また、「封筒表紙には応募する奨学金の種類(教育部台湾奨学金か華語文奨学金)を明記してください。」というような指定もあったりするので、そういう細部にもしっかりと気を配っておく必要があります。

実際、どのくらいの程度から「不備」扱いになるのかは私らには知る由もありませんが、可能な限り、というか全力で何度も不備がないかチェックしてから送付しましょう。

華語文奨学金の場合は、面接がないので書類勝負になる。

台湾奨学金は、書類選考の後、二次試験として面接がありますが、華語文奨学金の場合、面接はなく書類作成のみで決定します。

なので、完全に提出物のみでの勝負になります。

面接が苦手すぎる人はその方が良いと思うかもしれませんが、私自身は、文だけでしっかり志望動機や台湾で学びたいと思っていることなどを伝えられているか不安で「面接があれば良いのに..」と思っているタイプの人間でした。

結局、通ったのでよかったですが、この「書類のみで勝負」という点も念頭に置いて書類作成をしていくと質が上がるのでは、と思います。

実際に合格した学習計画書を見せます

ということで、台湾留学時に使える奨学金について書いてきました。

書類の作成が勝負になってくるので、実際に合格した計画書がどんなのか気になりますよね。実際、自分が提出する時に「これで提出していいんかな?」と思っていましたから。笑

なので、希望者に私が実際に書いて提出し合格した「学習計画書」をお送りします。(身バレしないように特定される可能性がある学校名などの部分は少し変えてお送りします)

ですが、台湾に来る前に日本の大学在籍時に使っていた奨学金返済中の身なので、申し訳ないのですが少しばかりお金を取らせてください。

以下のnoteのページにて購入可能ですので、興味のある方はぜひ。

>>https://note.com/nemodesu/n/n43fc5fa5379e

まとめ

書類を集めるのが大変でしたが、やはり「語学留学」レベルで奨学金をいただけるというのは本当にありがたいです。

自分が奨学金に申し込んだ時に情報が全然なく、問い合わせしまくったりバタバタしたので、今回記事にしました。

この記事が参考になれば幸いです。

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